長谷川 智治
名古屋市大須にある漆器はせ川三代目店主。大学時代は漆について学び研究職へ。その後、実家のお店を継ぐ。現在は京都の佛教大学で月に一度講師をしている。
― 漆器はせ川のお店について教えてください。
1928年頃、4代前の店主が関東大震災で被災をしたため、親戚を頼り東京から名古屋に来てこの場所でお店を始めました。一番初めは「東京庵」という名前のうどん屋だったんです。その後、祖父の代から家具や漆器を売るお店になって、父の代から漆器屋になりました。
僕は漆器じゃなくても、ここに来たら何か得るものがあるっていうお店が好きなんですよね。だから、そういうお店作りをしたいと思っています。
― 店内の商品が素晴らしいなと思うのですが、仕入れ時に気をつけていることはありますか。
まず、自分が好きかどうかということに重きを置いていますね。当代の店主が職人や作家、メーカーや産地を関係なく、これいいな、好きだなという物を基本的に集めています。この店を継いで3年程で、まだまだ父が仕入れてきた商品も多いですが、徐々に僕が探してきた作家さんや職人さんの道具が増えてきています。
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